水月庵 (南砺市城端963番地)曹洞宗




1、本尊 釈迦牟尼仏
1、由緒 当庵の開基は城国寺第九世仙海で、明和8年(1771年)に一宇を創立した。
1、本堂 前口二間半、奥行五間。庫裏 前口二間半、奥行三間。境内240坪


 上の碑には「奉納 普門品一巻一字一石一字一札一実深心不正不滅天明二壬寅三月三日三界万霊瀬戸村奇石願主空外」と刻まれている。
今、水月庵に城国寺の演瑞和尚の慶讃がのこっている。

水月庵落成入仏慶讃
稽首円通無礙身 放光塵刹照迷浄 地獄谷与補陀洛 水月相融触処真

奥奉三宝道俗客冬営建水月禅庵今春奉出円通大士此日落成燕賀乃請山僧特乞慶讃其運誠志復不少々大士豈夫無感応哉爰以地獄谷泯補陀岸聳荊棘林変優益発正与麿時安座堂々霊感不味衣一句如何祝讃
慈眼視衆生  福聚海無量
茲 時安永二癸巳年(1773年)四月初六日

城国演瑞拝書




水月庵空外和尚手植えの松と碑





 空外和尚は瀬戸に生まれた。若年より聡明にして仏心あつく、城国寺9代住職である仙海の弟子となり、のち水月庵に住し空外和尚として世人の崇敬が深かった。

 天明年間城端付近の大飢饉(1781~1788)には、餓死する者数知れず惨状を極めたので、空外和尚はその人々の骨を拾い集め、普門品一巻一字一石一字一礼、地下に埋め一碑を建て、五本の松の木を手植えし、天明2年(1782年)3月3日供養を営んだと伝えられている。
その碑石は郷里の瀬戸より搬出したものといわれる。


水月庵天満宮




絹業商売守護の神として崇められた菅原公直筆の自画像を祀るところから、当寺は水月庵天満宮とも称せられる。寺院にも関わらず鳥居が設置された不思議な寺である。

昭和7年(1932年)12月に本山より寺号を許され、水月寺と改称された。

水月寺住職
 初代  空外首座
 二世  佛山尼
 三世  秀芳尼
 四世  芳淳尼
 五世  孝全尼
 六世  孝然和尚
 七世  利聞和尚





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